- 2020-02-27 (木) 15:35
- 園だより
ろりぽっぷ 1121号 2020年1月31日
今、子どもたちは動物のお面をかぶったり、色とりどりの衣装を身につけたり、生活発表会に向けて楽しみながら準備を進めています。舞台の上で演じるということも意識しながら、日々、いろいろな役になりきって一日を過ごしていますが、そんな生活が子どもたちにとって、とても大切なことだと感じています。生き生きとした子どもたちの姿をお知らせしたいのですが、ちょっとおあずけ。生活発表会直前にお渡しするプロセス表を楽しみにお待ちください。
そんな訳で今回は、敬愛する佐々木正美先生のちょっと気になる文章をお借りして記載したします。
<条件付きでない親の愛を>
“私たちは子どもをしつけるとか教育するとか、いろんなことをするときにも、いまよりも、一歩前進ということを、たえず子どもに期待するわけです。けれども、その期待は子どもにたいして、「こうなってくれなくてはいやだ」とか、あるいは「早くそうなってくれなくてはだめだ」とかいうのとはちがうのです。子どもに一定の成長や発達をうながしながら、けれどもその早さや限界は、子どもの歩みのままでいいというふうに、子どものありのままの状態を、親が本当に満足して、受け入れてあげられるかどうかが、たいせつなことなのです。
もうひとつたいせつなことは、子どもの望むことを望んだとおりに、どれくらいしてあげられるかということです。子どもが望んだら、そのとおりにしてあげればいいのです。それは子どもを甘やかすことだし、その結果、過保護にしてしまう、子どもを堕落させてしまうと心配している人がいます。子どものいうことを聞いてあげすぎたら、子どもは依頼心が強くなって、自立しないのではないかという誤解というのは、非常に根深いものがあります。そんなことはぜったいないのです。おんぶとかだっこというから、そのたびにしてあげたら、子どもが歩けない子になったなんてことは、けっしてありませんね。おんぶといったとき、おんぶしてもらえる、だっこといったとき、だっこしてもらえた子どものほうが安心して、自分を信じて自立していくのです。
では、そういう愛情がたりないと、なぜ自立しないのだろうか、こういうことを考えてみてください。子どもは自分で望んだことを、望んだとおりに十分してもらうことなしに、自発的に強い自立の意欲をわかせないのです。いわれたことを不承不承、最低限度にやろうという感情にしかならないのですね。この関係はやってみるとよくわかりますよ。”
佐々木正美著
「子どもへのまなざし」より
さて、自分自身の子育てを振り返ると失敗ばかり。とても偉そうなことは言えません。特に長男の時は、ずい分とプレッシャーをかけていたと思います。本人なりに頑張っているのに、もっともっとと思ってしまうのが親心なのですね。抱っこやおんぶも十分してあげられたかというと、下の娘が生まれてからはずい分と我慢をしていたと思います。夜寝るとき、「いつもボクはママの背中ばかり」という言葉が忘れられません。
さあ、お母さんたち、今です。子どもたちはあっという間に成長してしまします。後悔先に立たずですよ。 (園長)
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